■合併・提携による業界の再編化
日本の保険市場は、少子高齢化と人押減少に伴い今後縮小化へ繋がることが予測されています。
その一方で、高齢化による病気のリスクや介護リスク、老後生活資金の確保といった、長生きリスクは今後よりいっそう増加していくことになり、保険業界の活性化は今後も続く。
そして保険業界では今、再編が進み、とくに損害保険会社が複数合併提携を行ったことで、大きく3つのグループに分かれ「3メガ損保体制」が誕生した。
3メガとは、東京海上(東京海上日動・日新火災)・MS&AD(三井住友・あいおいニッセイ同和)・NKSJ(日本興亜・損保ジャパン)の計3つ。
その子会社となる、三井住友海上あいおい生命やNKSJひまわり生命など生命保険業界にも再編の波がやってきた。
その他、ネット生保業界でも再編が進んだ。旧SBIアクサ生命が資本提携や解消などを経て、ネクスティア生命→アクサダイレクト生命へ、また旧アイリオ生命が楽天生命へと再編を遂げた。
■今後も進む、販売チャンネルの多様化
国内で営業する43社を分類すると、いくつかの系列に分かれる。(平成25年度)
・日本生保(12社)
・外資系生保(11社)
・銀行系生保(9社)
・かんぽ、共済系生保(5社)
「日本生保」は国内大手生保会社を主とするグループ。
主に、生保レディと呼ばれる営業職員が主体となって販売する保険会社である。
次に、「外資系生保」は外国資本の保険会社で、主にライフプランナーと呼ばれる営業職員・保険代理店・保険ショップなどを販売窓口としている所が多い。
「損保系生保」は損害保険会社の子会社で、これからも主に保険代理店や保険ショップが取り扱う。
「銀行系生保」は、銀行など金融機関が販売する専用商品を取り扱っており、外資系・国内生保・損保系などがある。
ネット生保はインターネットで申込を締結できる商品を扱う。
この他かんぽ生命や大手共済もある。
こうして見ていただくとわかるように、生命保険を選ぶ際には、いくつかの異なる加入窓口がある。
保険会社の営業職員から入るのか、保険代理店や保険ショップに行くか、またはネットからの加入にするのか、というように、加入経路(販売チャンネル)が異なると選ぶ保険会社も違う、ということがおわかりいただけるだろうか。
つまりこれからは、チャンネルの選択が、保険選びの第一歩として大切になってくる。それぞれに特徴やメリットが異なるので、自分に合ったチャンネル選びをしてほしい。
※「最新保険ランキング2014年下半期版」(イースト・プレス)参照